
トレーサビリティー
はじめに
近年取沙汰されるようになった「食品表示」の問題。もともとは、消費者の方が、食品を購入される際の道しるべのひとつです。しかし、産地偽造や紛らわしい商品名の表示等、消費者を裏切る・惑わすような事件が起こり食品表示に対する消費者の関心が高まっています。とうぜん小売業である私達としては 表示の見直し・産地の追及などに勤めねばなりません。
管轄である農林水産省でもこの状況を重く受け止め、食品表示の適正化に向けた動きが始まっています。ですが、いまだ食品の表示に関しては様々な法令があり、まだまだわかりにくいのが現状といえます。ここでは、特にわかり難い表示・疑問について簡単にお答えしていきます。
トレーサビリティーとは?
最近TVや新聞でよく見かける「トレーサビリティー」という単語。どんな意味かわかりますか?
この「トレーサビリティー」を日本語に置き換えると「履歴管理」・「追跡可能性」。元々は、計測機器の精度や整合性を示す用語として使われてきた単語なのですが、具体的にはどのようなことを言うのでしょうか?
トレーサビリティーが言われるようになった経緯
2000年に起こった乳製品による集団食中毒に始まり、2001年から2002年にかけて世界中を震撼させた狂牛病(BSE)騒動、また近年では鳥インフルエンザと「食」に対する安全という認識がもろくも崩れ去りました。さらには産地表示偽造・賞味期限偽造の問題が相次ぎ消費者の「食」に対する信頼性は薄くなる傾向にあります。
食品は農場や漁場の「生産段階」から、「加工段階」・「流通段階」・「販売段階」と様々な処理・過程を経て消費者の手元に届きます(「消費段階」)。消費者の側からみれば、生産者の顔が見えず、その商品に“疑い”を持っても不思議ではありません。
当然消費者から「食」に対する安心・安全を求める声が高まり、小売業態としても生産者の顔のわかる商品、産地をしっかり明記する。また、その商品についての特徴なども明記するなどの対応をしてきています。
しかしすべての商品に対して「いつ」「どこで」「だれが」「どのように」その商品を作ったのかという情報は読み取れません。そこで、商品に情報を表示して、その商品の生産流通の履歴を管理し、追跡できる仕組みをここで言う「トレーサビリティ」といい、さらにこの生産流通の履歴が誰からもわかるようにできるシステムの構築が提唱されています。
今後のトレーサビリティーの方向(消費者にわかる商品履歴)
1.製品に詳細な情報を記載
⇒裏表示に記載したり、加工段階で商品に直接記載したり。ただこの場合、記載に限りがあるので今の表示とそう変わらないのでは?
2.二次元コードを利用した表示
⇒二次元コードは小さな面積に大量の情報を記録できるので、サイズによる制約を逃れる方法としての利用が考えられます。専用のコードリーダーが必要ですが、最近では、このコードを携帯電話を通じて読み込める技術も開発され、実用化されているようです。
QRコードと呼ばれるものです。⇒
3.インターネットを通じて情報の公開
⇒商品に表示されたコードから、情報を検索できるサイトがあれば手軽に公開できるように・・・?
4.電話での問い合わせ
⇒いわゆる「お客様窓口」「お客様相談」などだが、いずれ専用の窓口が開設されるのでは?










